2008.06.25 箱男
箱男 (新潮文庫)箱男 (新潮文庫)
(1982/10)
安部 公房

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初・安倍公房です。

段ボール箱をかぶった男の話。

ダンボールをかぶるといえば、メタルギアを思い出す人もいるだろうが、
その元ネタになったといってもいい小説。
メタルギアの小島監督が、安倍公房ファンでこの「箱男」のオマージュで
主人公スネークがダンボールを被るのだとか。

そんなわけで、以前から知っていた小説ですが、今回ようやく読めた。
ただ、正直、初・安倍公房で、これはきついかもしれなかった。

「箱男」は奇妙な小説だった。
それは、小説が箱男自身が書いたという手記を並べている体裁になっているからである。
もっと、厳密に言えば、傍観する側=箱男が、記述する文章という形になっている。
そして、それは見る側と見られる側というものの関係を生み出し、
見る側は見られる側に、見られる側は見る側とを絶えず変化していくという流れを作り出している。
その中で、絶えず記述者は交換されていく。
今まで、見る側の箱男が一変、見られる側になる。

そうしたものの構成が非常に分かりにくく、
自分自身読んでて、理解しがたかった。
最後の解説で、ようやく理解できたような気がしたくらいだ。
解説はそういった意味で、非常に分かりやすく書いてあったし、助かった点が多い。

箱男は、どうやら日本中に数知れずいるらしい。
箱男は、覗き屋である。
そして、乞食や浮浪者とは違う。
なぜなら、浮浪者や乞食は社会に属しているが、
箱男は、その社会から離脱し、社会を見る側に立ったものであるからだ。
しかし、箱男になるということは、つまり傍観者になることは、社会的に言えば、裏切り者であることを意味している。

箱男が社会的には傍観者としていることに対する裏切り者として扱われているが、
同時に箱男には誰しもがなりうる、なりたい誘惑の罠である。

・・・・

正直言おう、
よくわかってないです。
「箱男」、別の読んでから、もう一度読みましょうかね。。。
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