レベル7(セブン) (新潮文庫)レベル7(セブン) (新潮文庫)
(1993/09)
宮部 みゆき

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レベル7セブン
宮部みゆき

目が覚めると記憶喪失になっていた若い男と女。
自分たちが何者かも分からないままマンションの一室に寝ていた。
残された手がかりは腕に書かれた『レベル7』という字だけだった。
一方、カウンセラーとして知り合い、仲の良くなった少女の行方を捜索する女性がいた。
少女が残した『レベル7』という言葉を手がかりに、彼女の行方を知ろうとする。
この二つの出来事が、最終的に繋がっていき、ある殺人事件へと収束していく。

あっと、驚くすごいアイディアと言うよりも、最後まで惹き付けるストーリーテーリングの力がある小説。
といいつつも、ミステリーとしての面白さである謎の配置の仕方、伏線みたいなものの手堅さはかなりある。
2つの視点があるが、結局メインストーリーなのは1つなので、もう一方はおまけみたいなものになってる。
それが、肩透かしと言えば肩透かしかもしれないが、
そこまでのストーリーの引っ張り具合から、無駄であったとまではいえない。
寧ろ、長いストーリーに小気味のいいテンポや、緩急、小休止的な役割があって、
読み応えを与えていたと思う。
よくある手法と言えば、それまでだが。

文庫の太さで見たら、主要な登場人物は思ったより多くもないが、
最低限面白さを損なわず、読みやすさを与える配置になっているのは、宮部さんの力。
ていうか、自分が無駄に多い小説を読みすぎていたのかも・・・(京○とかねw)

この人の表現は一見、蛇足感があったり、冗長な感じも受けたけど、実は意味があって、
ちゃんと読者のことを考えていて置いてけぼりにしないようにしていたり、
ミスリーディングを誘っていたり、かなり計算をされていることがわかる(と思う)。
ま、具体的にどうとかは言えないですけどね。

レベル7になると、還ってこれない。
というのは、それを行うと廃人になってしまうと言うこと。
レベル7とは、薬であり、記憶を喪失させる療法(荒っぽい方法)。
これはネタバレはしないに越したことはないが、大して隠す必要もないかも。
ラストはハッピーエンド。善を勧めて悪を懲らしめるです。


R.P.G.[宮部みゆき]

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