六番目の小夜子 (新潮文庫)六番目の小夜子 (新潮文庫)
(2001/01)
恩田 陸

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六番目の小夜子
恩田 陸

ホラーといってもそれほどドギツイホラーではなかった。
ジュブナイルに+ホラーといった感じだ。
さわやかホラーとでも名づけたいw


ある高校で、はゲームが受け継がれていた。
「サヨコ」の正体がばれなければ、勝ち。ばれたら負け。
勝てば、学校に幸運が、負ければ不幸が訪れる。
「サヨコ」は三年に一度ひそかに選ばれて、一年間隠し通さなければならない。
これによって、学校での受験合格率も上がるとか、そういうジンクスさえも噂されていた。
その学校で、「六番目のサヨコ」の年になるころ、津村沙世子という少女が転校してくる。


学園ホラーで、ホラー以外の部分も多分に含んでいるが、怖くないということはない。

学園祭の演劇が特にそういうホラー要素が強い。
そこでは、一人芝居の脚本を全員で台詞を回しながら喋っていく劇、というのを行っているときのシーン。
暗闇の中、台詞を言っていくうちに、みんながトランス状態になったのか集団催眠状態になったのか、
ものすごい異常な速度で台詞がまわされていく。
本当に生徒がしゃべってるのか?サヨコがしゃべってる?サヨコにしゃべらされてる?
本を読んでいても恐怖感が伝わってくる。
実際、この場面に遭遇したら、自分は恐怖で逃げ出したくなるに違いない。
暗闇というのも恐怖をそそる。

ラストは以外にあっさりとした感じで、
サヨコって果たしていたのか、集団心理の中で作られた幻想なのか
怖い怖いと思っていると、存在しないものも見えてくる。
そういう感じの小説ですね。

ホラーを主題にしたというか、ツールとしての意味合いのほうが強いのかな?

作者が、あとがきで少年ドラマシリーズへのオマージュと書いていました。
まったく、世代じゃないのでさっぱりわからないですが、
ジュブナイルものとして、意識して書いたということでしょう。

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