アラマタ珍奇館―ヴンダーカマーの快楽アラマタ珍奇館―ヴンダーカマーの快楽
(2000/04)
荒俣 宏

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アラマタ珍奇館―ヴンダーカマーの快楽
荒俣宏

自分の中でちょっとしたブームの荒俣宏

ブンダーカマーというのは、珍奇なものを展示した博物館と言う意味があるとかで、
まさにそうした珍品、奇品を荒俣さんのセンスと粘りで収集したものを、この本で紹介されています。

この人の好奇心は無限なのか?雑学知識も半端なく、収集品も数多い。
これほど、さまざまなものに興味関心を持っていると言うことは、それ自体がまさに才能であろう。
”歩く好奇心”といっても過言じゃない。
その性質からか、欲しいものは嫌と言われても交渉して手に入れ、値段が張っても家財を投げ打ってまで手に入れる(くらい勢いのある)人である。

「龍の連凧」の紹介のページに、その品を手に入れたときのエピソードが書かれている。
中国でみた凧をどうしてもほしいと交渉し、お金も払うと懇願したものの、製作に半年もかかったし、売り物じゃないから売れないと言われたらしい荒俣さん。
しかし粘り続けた挙句、その人の兄がお金をもらえるなら譲れと弟に言い、半ば強引に買ってきた代物と言うのがあった。そのとき、弟は涙ぐんでいたとか・・・

「不憫だが、収集のためだから、許せ」(by荒俣)

って、あんた鬼畜だなww
まあ手に入れるためなら、こういった強引な頼み込みも必要と言うことか。
確かに奪いたく手に入れたくなるほどのもので、かなりイイモノだ。
日本の一般的な凧とは違い、本当に凧か?と思えるほどの形で、連凧の部分が龍の体になっている。
空を漂う姿はまさに龍そのものである。
顔のデザインさもカラフルで、すばらしい。ちょっとほしい。

まあ、これはまともなものだが、中には奇妙奇天烈なものも多く記載されている。
『人間および動物の畸型誌』というのが最たるものであったが、これは内容が内容だけにあまり詳細は書かれていない。(現在ではこんな本は絶対出ないだろう)
『アラマタ珍奇館』の表紙に絵が一部載っていて、骨がくっついている畸形児(?)の絵が描かれている。
あとは、動物の体がくっついた絵だとかがのっているが、内容的にもそれが限界みたいだ。詳細は荒俣さん自体も自重せざるを得ないものだったみたいだ。いったいどんなものなのか、気になるところである。

どうみても怪物なジェニー・ハニバーは、エイが干からびたものらしい。
『アラマタ珍奇館』の表紙の左側に我が物顔で載っているが、
エイといわれても信じがたいほど、不気味な代物である。
宇宙人か、妖怪の類にしか見えない。


これを見ると、本当に人間の作るものには、数多くの”珍”や”奇”が多く含まれていると思える。
荒俣さん自体も珍奇な人だとは思う。というか珍奇なものを持つ人は例外なく珍奇であろう。
こんなものを好き好んで集める人が変わってないと言うほうが嘘だ。

だが、一方でまさに文化人の高級な趣味のように見える。
こうしたものは荒俣さん並のある種の嗅覚がないと察知できないのではないだろうか。
本当に面白い人である。

そういえば、こういう収集物は、たいてい人に見せてこそ満足するものであるというが、荒俣さんは堂だろう。
やはり珍奇なものを人に見せて、「どうだ驚いたか」とばかりに、驚く人の顔をほほえましく眺めているのが好きなのだろうか。
私はそうだと思う。
博物館を作って見せたいというのもソレがあるからであろう。



この本のオチ(?)として、荒俣さんのグッズが、火事や自然の雨風によって、大部分破壊されてしまったらしい。
この本でしか残ってないものもあるのだとか。
もったいない。


参考URL:
驚異宝物館
http://www.wunderkammer.nua.jp/naiyou.html

荒俣さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/aramata_hiroshi
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