フランケンシュタイン (角川文庫)フランケンシュタイン (角川文庫)
(1994/11)
メアリー シェリーMary Shelley

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『フランケンシュタイン』 - メアリー・シェリー
山本政喜 訳

「フランケンシュタイン」と聞いてイメージすることは、化け物かキャラクターである。
ちょっと知っていても、それは博士の名前だよ、ぐらいだ。←自分はここ
フランケンシュタインの怪物というのが、本当は僕らのイメージしているほうだよというのが、
関の山だった。

完全に、イメージの世界の話であったが、
ようやく、原作の小説を読んだ。

感想としては、今まで想像してきたものと違うということだ。

驚いたことに怪物は言葉を喋る。
「うー」とか「あー」だけではなく、スマートな喋りをする。
ときにフランケンシュタインを説き伏せたりする。

さらにフランケンシュタインに、博士というイメージはそこにはなかった。
(小説を読んだ後、彼を博士と呼ぶ人はいないだろう。)
どこからのイメージなのか(映画か?)、フランケンシュタインは怪物にすぐに殺されると思っていたが、
そうではなかった。
自分の想像した怪物に恐怖し、後悔し、同情し、憎悪する。
そうしたシーンが小説の最期まで書かれていた。
フランケンシュタインは最期まで死なない!

一方で、被創造者の創造者殺しをテーマとして捉えていることは、全く正しい。
このテーマを捉えるにあたり、作者のメアリーシェリーの母親がメアリーを生んでまもなく死亡しているところからの、トラウマとの関係を見るのは、様々な解釈が可能であるという意味で面白い。(詳しくは巻末に書いてあった。)

非常に面白かったし、読みやすかった。
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