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2008.07.07
【映画】魍魎の匣
![]() | 魍魎の匣 スタンダード・エディション (2008/06/25) 谷村美月柄本明 商品詳細を見る |
京極夏彦原作『魍魎の匣(はこ)』の映画。原作は既読。京極作品の中で一番好きな小説だ。その映画化とあっては映画館で見るのがな気がするが、結局見ずじまいだったので、漸くと見れたと言う感じだ。原作は好きだが、やはりいろいろなところを忘れてしまっていた。
京極夏彦の京極堂シリーズでは、『姑獲鳥(うぶめ)の夏』が既に映画化されていて、こっちのほうは映画館で見た。やはり原作のほうがいいというのはフアンのよくするところだが、やはり映画でキャラクターたちが動くのは楽しい。
『魍魎の匣』は『姑獲鳥(うぶめ)の夏』異常にページ数よりも巻の厚さや重さで測ったほうが簡単と言うくらい、分厚い本である。その映画化というのは、よほどのマゾで無い限りやら無いと思っていたが、世の中は広いものでマゾはいたらしい。あの小説をよくぞここまで描けたなと驚きである。それでも多少映画として長くなっている気もするが、圧縮率は相当のものがある。とはいうものの、実際原作は京極堂の薀蓄が占める割合が多く、それこそ心象描写を除けば、ある程度映像化は可能でもある。が、それを纏め上げる力はやはり相当なものが必要で、大変であったのではないかと思う。
実際、映画も複数の人物がイキナリ別の時系列で動くと言うものだから、見るほうもそうだが、作るほうも相当めんどうがくさい感が否めない。
と、ここまでウザイ言葉しか並べていない感想だが、簡単に言うと純粋な意味でとても面白かった。人物を固める役者さんがいずれもベテランであり、若干演技臭いところを除けば、かなり良作ではないかと思う。
でも、肝心と言うか題名にもなっている「魍魎」というものが一体なんなのか。誤魔化されたような騙されているような気分にもなるようなものだ。
もう一度、『魍魎の匣』を読もうかと思う。実は漫画化もされていて、読んでるとまた読みたくなってくるのだ。
この作品は、ハコに人間を生きたまま入れてしまおうとした久保の話であり、そうした怪奇的な趣向と言うか奇妙さの絶妙さが非常に、悪趣味だが、面白い部分で、江戸川乱歩的な印象を受けて、好きだ。
映画では、実際にバラバラにされた腕とかグロイ物も出てくるが、そういうものが面白いのではなくて、言葉ではあらあせないが、漠然とした小気味よさというのであろうか。久保や美馬坂の異常と正常の狭間にある真実みたいな部分が面白いのだ。
分けわかんないが、そうした部分って、何か惹かれますよね。
映画では、そうした魅力は存分にあったのではと思う。
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