黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇 (岩波文庫)黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇 (岩波文庫)
(2006/04)
ポオ

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エドガー・アラン・ポー(ポオ)の短編集
全部は読まなかったが、一部だけ。
アッシャー家の崩壊」は、以前読んだ。

メッツェンガーシュタイン
恐怖もの。正直意味がよく分からなかった。
馬というのがキーになっていて、炎の中に主人もろとも突っ込むシーンはホラーだ。
2つの家の長年の争いが、怨念に近い存在になって、家を襲う恐怖なのかな、と思う。

息の紛失
息を失った男・欠息(ラックオブレス)氏の話。息が出来ないから、当然声も出せない。
でも色々不幸に会いながら、途中では解剖されながら、それでも死ななくて、
首つるされて、墓埋められるという明らかにコメディなノリの展開が続く。
ラストでは満息(ウインドイナフ)氏に息をもらって、墓から脱出する。
これはナンセンス(意味のない状態)ではなく、
ノンセンス(意味を無化する方法)な短編らしいです・・・
目の付け所が違うなぁとおもった一篇

赤死病の仮面
赤死病は恐ろしい疫病であり、感染するとものの半時間で死にいたるという
領主?が無事なものを城内に集め、外と内とを隔離した
内のものにとっては、外のことなどどうでもよく、毎日享楽に浸っている
しかし、それも長くは続かない
ある仮面舞踏会に赤死病格好をした何者かが現れ、内でも赤死病の感染が広がる
この仮面をかぶったものは、外からの怨念の具現化か、
あるいは内の人間の無意識の罪悪からの幻想なのか。
人間の根源的な死への恐怖感・・・
享楽に現実逃避しても、いやがうえにも迫ってくる現実=死への不可避なことへの
メッセージを感じた。

黄金虫
早い話が、宝探し。暗号を解読し、宝を掘り当てるという話。
暗号解読だけをとれば非常に単純な謎解きである(今で考えれば)。
しかし最も頻出どの高い[e]を足がかりに[the]を見つけて、どんどん解読していく様子は、
分かっていても、とてもわくわくするだろう。
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