| Home |
2008.11.29
『妖怪馬鹿』 ―妖怪馬鹿に勝る馬鹿なし 【京極夏彦】【多田克己】【村上健司】
![]() | 完全復刻・妖怪馬鹿 (新潮文庫) (2008/07/29) 京極 夏彦村上 健司 商品詳細を見る |
妖怪馬鹿
妖怪馬鹿こと、京極夏彦、多田克己、村上健司+編集・青木(仮)が繰り広げる
妖怪馬鹿たちの、妖怪馬鹿たちによる、妖怪馬鹿のための座談会・本
妖怪についての基礎知識と、妖怪に対する基本スタンスが学べる(?)良い本(敢えてお勧めはしないけど)
基本スタンスが、真面目じゃないので、
妖怪にほとんど関係ない話が半分、
妖怪に関係あるのかないのか分からない話がもう半分で構成されている。
京極「あ!」
青木「どうしました?」
京極「いつの間にか真面目な話をしていたことに気づいて。いかんなぁ。今日は馬鹿な話を語る会なんでしょう?」
村上「所詮馬鹿なんだからもっと馬鹿話をしなければ、と」
って、感じで真面目な話をする気がない(笑)
とは言いつつ、なんだかんだで妖怪馬鹿が集まると自然に妖怪話にはなるようで、
豆腐小僧や、豆腐小僧や、豆腐小僧の妖怪話が盛り上がっている。
でも、やっぱりと言うか、水木しげるという現代の生ける妖怪の話が一番盛り上がる。
今では妖怪は水木さんを抜きにはもはや語れないようで、
その影響力やら、妖怪における視覚化の重要性やらを語っていました。
確かに自分も水木さんの妖怪の本で妖怪を見まくっていたと思います。
妖怪と言えば、9割の人は水木さんの絵を浮かべる、は真実だろうと思います。
視覚化といえば、マンガが最強ですかね・・・
そうそうマンガといえば、京極夏彦のパロディマンガが本の随所に載せられているんですよ
それがまた、すごくうまくて驚く(是非一度見てください)
この人、漫画家にもなりたかったとかで、
『魍魎の匣』のネタもマンガを描くつもりだったとか、聞きます。
前のお仕事もビジュアル的な分野の仕事だったとか・・・
上手いわけですね
話が急に変わるが、
実は、妖怪は科学と相反しない
変な話に聞こえるかもしれないが、妖怪現象あるいは妖怪そのものの”存在”というものに
(いわゆる)妖怪研究家は重きを置いていない
妖怪がいるとかいないとか、そんなの関係ない・・・が基本スタンス。
どういう出自で、どういう発展をし、どう描かれてきたかが、彼らの重要なことのようだ
ところで、妖怪とはナンだろう
これは妖怪馬鹿の人にとっても難しいテーマのようだ
個人個人で定義なるものあれど、ほとんど雰囲気で決めているようだ
絶対的な定義が出来ない曖昧な存在・・・だからこそ妖怪は面白いのかもしれない。
最近で言えば(最近でもないが)、口裂け女、花子さん、貞子なども妖怪っぽい
大体の共通する定義としては、出自が特定できる個人でないことのようだ
だとしたら口裂け女も花子さんも妖怪といってもいいかもしれない
妖怪とは誰が作ったかわからない妖怪的なもの・・・それは少なくとも妖怪たる最低条件らしい
だから特定の個人の創作だと分かると、それは妖怪のカテゴリから外される
ただ、それが何年か経ち、誰が作ったかわからなくなると、晴れて妖怪の仲間入りが出来るという
だけど、そういう判断をするのは難しくて、系統的に古いものなのか、新しいものなのかすらわからないものもあるらしい
実は、ぜんぜん新しいのに妖怪として認知されているとか、
完全に創作物であったとか、妖怪馬鹿たちも騙されていたとか(例は分かんないけど、のっぺらぼう?)
もう、そういうのも妖怪でいいじゃん、とは思うが・・・
彼ら馬鹿たちの仕事はやっぱり学問なのだなと思う。
真実の探求、妖怪とはナンだろうかの真実の探求をしている人々なのだ。
個人的には、UMAとかUFOとかをそういうスタンスで面白がるのがすきなのだが、
妖怪も相当面白いと最近は思うようになってきた。
妖怪馬鹿の人たちにはがんばっていただきたい。
| Home |
















