生物と無生物のあいだ 福岡伸一

生命とは何か?

つまり、生物と無生物を分けているものは何なのか。
これって、誰もが疑問だと思います。
僕自身、勝手気ままに哲学したりしながら考えたりしたことはあるけど、知識がないので結論に至るわけもなく、ただ何となくな認識しかなかった。
その答えを誰もが知りたいと思っていたのではないでしょうか?

この本で、まず目に付くのが、「生命とは何か?」
あまりにストレートなので、買っちゃいました(笑)が、とにかくこの一つの答えなるものを読みたかった。
題名は、「生物と無生物のあいだ」なんですけど、それより「生命とは何か?」の文字のほうが大きいんですよね。

この本では、生命に関する一つの見方というべきか、分子生物学からの眺めなりを見ることは出来たと思います。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
福岡 伸一 (2007/05/18)
講談社
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(続きがあります)
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僕自身の生物の知識は中学生レベルとほとんど変わりません。
遺伝子やDNAとかRNAとか、全然なんだかわからない状態です。最近になってようやく区別できるようになった程度。
(興味あるくせに知らないは、どうかな?興味あるとかいいながら、実際はさして興味ないのか?)

でも実際、知識がなくてもこの本は読めます。というか読めました。一般人向けなので、内容としてはそんなに深くないと思います。ただ、知らない自分からしてみれば、非常に読みやすい本だと思う。
生命とは何かまで道のりを順序良く書いているおかげで、少なくともなんとなく分かった気にはなれます。

DNAの螺旋構造を発見したときの話とか、学術的な話とか生命の話だけではなくてその周辺のこととかも書いてあり、なるほどそういうものなのかと想定外の面白さがあった。
研究者がどのような思いで研究しているかとか、その研究はどのような形でどのような思惑で行われているとか、その結果どうなったとか、人間の関係性とか、前半部分において描かれている。

もちろん生命についてのことも後半部分に語られています。(というとおまけ的な」意味になっちゃいますね)
生命の不思議な現象にいちいち驚かされます。後半のノックアウトマウスの実験も、その一つでしょうか。

さて生命とは何か?

この本曰く、生命とは動的平衡にある流れである

と、まあ簡単に書きすぎるとこういう結論に至る。動的というのは、常に変わりつつあると言う意味だ(多分)。

人間は、いつも同じに見えて、じつは物質的には毎日入れ替わっている。半年たてばまったく別の物質で構成されている。人間は常に流動的に物質が入っては出ているのだ。

だから、それが同じ「もの」というためには、それが一種の流れの中に存在する平衡系を形成するものだと言うしかない。その平衡が崩れたとき生物は死ぬ。動的平衡系を維持するものが実は生物であると言うのだ。

自分なりのイメージとしては、ライターの火みたいなものだろうか?燃料が出続けていれば、火は燃えるが、止めた瞬間それは空中に拡散し消える。

ここで思う。
自分とは何だろうか。
恐らく、生物とは何かとは、結局のところここに行き着くと思う。動的平衡系として自分って一体何か。常に流れているものの形の中で自分と言うものの所在はどこか。それはまだ哲学であるようだ。
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